デュアルライフ〜最近の日本人夫婦の気持ち。

台湾移住・起業

だいぶブログもYoutubeもサボっておりますが(笑)京都ブログが続く前に一つ、最近の近況というか私たちの心の変化について書かせてもらいたいと思います。会社の子たちにはすでに話しているので、ここに書いても問題ないと判断できたので。

さてここ数週間ほどずっと家の中を断捨離しまくってました。もともとあまり溜め込むタイプではないけど、さらに物を極端なまでに少なくしようと思ってて。

そこで色々と考えた結果、ブランド品などなかなか捨てられないものは、台湾版メルカリの蝦皮購物に出して売ってしまおう!と。すでに5点ほど売れましたが、やっぱりエルメスなどのハイブランドの反応はすごいですねーーー。傷があっても割といい値段で交渉できるのでビックリよ!でも価格交渉は時間の無駄だしめんどくさいので、ブランド物以外はバッサリ大半捨てました。

さぁではなんでこんなことしてるのでしょ〜〜か??

実は夫のお店が始まるって矢先にどうも私の体調や精神面がすぐれない。というか精神的にモヤモヤが続くの。でこの実態はなんだろう??と考えると、またこの小さな島国で一からしんどい思いをするのか〜ってことが原因でした。笑

あと、香港の今の状況も私の心労にすごく影響しています。台湾にいる以上どうしても他人事ではないでしょ?しかも当たり前ですが日本人の私たちが忍び寄る大国からの圧力を抑える力など一切ないわけです。ただただ指を咥えて台湾人が決めた台湾人のための自治の下で外国人が暮らす不自由さをイヤっというほど思い知ってますし、人生や財産を脅かされる可能性を常に持ちながらここ台湾で商売を続けていくメリットってあるのか?って。台湾の法律は台湾人のためにあるんです。外国人の私たちがいくら主張しても財産や生命が簡単に脅かされる状況が来るかもしれないんですから。

それと、外に出てみて気づいたことがたくさんあります。日本にいた時は日本なんてちっぽけな島国って思ってたけど、かなりいい線で立派な大国です。なかなかイケてるマーケットの広い国なんです。しかも日本語ブロックがかかってて外国人が入り込みづらく、1億人が住み、田舎までもインフラが進み、ある程度ヒモジイ思いをせずに9割以上の人が暮らす豊かな国です。特に東京生まれ東京育ちの私には、(地方出身者にはわからないだろう)ある「東京出身コンプレックス(生まれた時からとびきり優秀な人、とびきり裕福な人がたくさん周りにいて比べられる環境)」があったのですが、外に出てみて気づきました。自分は恵まれていたんだと。そして「あ〜やっぱり東京だな。」って。

それは商売にしても生活にしても、全てにおいてマーケットがデカイってことです。マーケットがデカイからこそ競合も多くてみんな大変っていうけど、小さなマーケットで必死に頑張ることの非効率さ。日本の人は最近すごく台湾に出たがるけど、(私にも毎週のように知ってる人も知らない人もたくさんの相談メールが来ます。)今いる場所で大きなシェアを取れなければ、台湾でそれより大きいシェアをとり、より多く儲けるなんて確率論でありえません。それは逃げです、逃げ。

だから前置きが長過ぎたんでそろそろ結論を申しますと、そろそろ東京に戻ってビジネスをしたい!と思うようになりました。日本から海外へ、の逆バージョンね。台湾から日本へ。小マーケットから大マーケットへ。しかもアウェーからホームグラウンドへ。笑

じゃあいつ帰るの?って話ですが、なるべくまだ足腰や頭が働くうちに帰った方がいいよね、と思ってます。還暦過ぎたら家や店舗、事務所も借りにくくなるでしょうし、商売を始めるのも億劫になりそうです。おかげさまで8年かけてここ台湾で信頼できる従業員も育ってきてくれているため私は1、2ヶ月に1回くらいみんなの顔を見にくる形で台湾の会社はこのまま継続していければいいと思っています。そもそも今も忙しいフリをしているだけで、ほとんど労働はしていません。なのであまり変化はないと思います。また時間経過で少しづつ縮小させていくことになると思いますが、そもそも台湾でもっとお店を増やしたかった頃にたくさん物件探しをしていましたが、元不動産屋の私が見ても、勝算のある立地やマーケットは全く見つからないんですよ。最近では台北一のマーケットだと思ってた東區の低落っぷりにもおののくわけで、なのでこれ以上闇雲に増やすことはむしろリスクでしかないって判断しました。そしたらただ管理するためだけに台湾に住んでいる必要ってそもそもある?って。私がここにずっといる意味ってある?ってことで、東京に拠点を戻してゼロからまた築いた方が面白いと思ったわけです。

夫のお店はこれから始まるというものの、もともとすごく小さい居抜き物件だし立地がとびきりいいだけにまた如何様にでもできると判断して決めました。ですので当初から1年で閉めよう!と決めていたので何ら問題ありません。それにむしろ今回の商材は日本で挑戦したい!という思いが強くなっています。絶対日本の方がウケがいいと思っています。

台湾に移住したことは全く後悔していません。むしろあのままずっと東京に住み続けていることの方が今では想像がつきません。東京にあのまま暮らしていたら「自分なんて何もできない。」とか考えてたでしょう。サラリーマン以外の選択肢を一切考えずにいたはずです。満員電車に違和感を持ちながらも仕方なく乗り続けて毎日疲れ果てていたはずです。外に出たことで苦労もあったけどいろんな人生の選択肢を見つけることができ、今は外に出てよかったって心から思っています。日本に帰ってみてどうしてもマーケットがデカ過ぎて太刀打ちできない〜なんてなった時はまたこじんまりしたマーケットの台湾に戻ってくるかもしれませんし、何もしないよりトライアンドエラーで丸裸になっても挑戦し続けたい。笑 

台湾で暮らして人は自由なんだってことを知りました。ビジネスを通してサラリーマン以外の選択肢があるってことを身を以て経験できたので今はもう怖いもの無しです。夫もいっときですが人生の中で自分が専業主夫になるなんて日本だったら考えられない選択肢だったでしょうし、その中で今やろうとしている台湾でなきゃ見つけられなかっただろうレシピができました。

二人で苦労もしたけど楽しかったねって思える人生にしたいです。もうすぐにでも居なくなるような話になってるけど、愛猫の渡航手続きや会社の整理など諸々まだ持ち物が多いので(笑)焦らずに計画は進めていくつもりです。そのための断捨離中ってことですね。スッキリ身綺麗になって4畳一間からでもリスタートできるフットワークの軽い人間で常にいたいと思います。それが不安回避でもあるんですけどね^^;

というわけでいつかはまだ決まってないけど来たる日本本帰国(仮)までを悔いなく進めていきたいと思います。台湾と日本に拠点を持って往復するデュアルライフ〜二拠点生活を目指します!笑

miko

コメント

  1. メイフェ より:

    え~mikoさん・・・
    色いろなことがびっくりで・・・2度読みしました。
    まずは体調は大丈夫ですか?
    お忙しいと思うし、なんだか暑かったり涼しかったりという変な気候もあるしで・・・
    無理はされないようにしてくださいね!!!

    そしていつかは台湾を離れるという選択。
    これは外国に住む日本人には考えていかなければならないことですね。
    私も台湾でこのままいつまでお仕事できる?台湾を終の棲家にする?
    まだ考えなくていいか・・・なんてちょっと逃げたりしていますが
    mikoさんはさすが、先のことを色々考えて行動されていらっしゃるのがすごい。

    でも期間を設定すると違うパワーも出たり、どんどん未来の予定もたったり
    メリットがたくさんあると思います。
    まずはご主人さまのお店がうまくいくこと!祈っております!

    • masao & miko より:

      やっぱり東京が一番だよねっていう結論を遠回りしましたけど出しました。
      というか、台湾じゃ死ねないっていうのが二人の一致した意見でした。
      私にとっては東京は生まれ育った場所ですが、、、生きにくい場所だともずっと思っています。
      でも台北を知ったらもっともっと東京のいい部分が見えてきました。
      ということで帰りまーす!(とは言っても台北に会社がありますので1、2ヶ月に1度は戻ってきますけど!笑)

      • YZ より:

        はじめまして。私も3回読み直しました。台湾に長くいると台湾の緩さに慣れきって、日本に帰って生きていく自信がなくなってました。いろいろ考えさせられる内容で、励みにもなりました。ありがとうございました。

  2. […] デュアルライフ〜最近の日本人夫婦の気持ち。 2019年9月8日の記事です。 […]

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