マコの死。

台湾暮らし



まだまだ全然現実を受け止められないんだけど、そんなこんなもこのブログに収めて気持ちの整理をしたいと思う。


2023年2月13日月曜日、朝7時半ごろ、マコは天国に旅立ちました。

出会って22年と2ヶ月。推定年齢は23歳くらい。両親と同じ時間を一緒に過ごしました。


私と猫との人生を少し遡って書かせてください。

実はマコと知り合う前にもイタリアでペルシャ猫を飼っていました。

その後日本に帰国して就職し、猫の飼えないアパートで一人暮らしをすることになったので、実家に預けてしまったという過去が、、、。そしてその2年後に亡くなってしまいました。(元々近親交配で生まれた子ですっごい病弱でした。)

そう、若い頃の私は完全にダメな人間だったなぁ。

当時、なんでペット可のマンションに住まなかったんだろうってすっごい後悔したけど後の祭り。それからもう猫は飼わないって決めてたのに、たまたま公園で可愛いマコに出会ってしまって、翌日会社に初めて仮病の休暇を取って拾いに行っちゃったのよね。29歳の肌寒い11月末でした。

そんでもってそれからも反省するどころかそれはそれは仕事が忙しくなっていって、夜中帰って朝早く仕事に行ってしまうという生活で、週1日の休日以外はほとんどかまってあげることができなかったなぁ。今思えばかなり酷いネグレクトな育て方だった。実家の親が心配してまた引き取ろうか?って聞かれたけど、この子は私が最後まで面倒見ますから!とか偉そうに言ってたな。まじでマコごめんよ。

そして台湾に引っ越してくる前、実はこんな酷いネグレクト体質なのに、何も考えずに猫をもう1匹飼っちゃったんです。知り合いの獣医さんちに子猫が生まれて、タダでいいから引取先を探しているということで、またまた何も考えずにスコティッシュフォールドの子猫(離れる時はちょうど2歳だった)を引き取ってしまいました。

2歳のスコと12歳のマコ。最後まで2匹は全く仲良くならなかったなぁ。😅

(むしろスコはマコが大好きなのに、マコがシャーって威嚇をやめなかった。ママを取られる〜ってヤキモチがすごかった。)

台北に引っ越しが決まり、事前に見つけた国父記念館の近くの家は、今の家の3分の1ほどの狭いマンションだったので、若いスコティッシュを里子に出すことにした。当時スコティッシュはすごい人気だったし、まだ若いのですぐに里親は見つかると思ったし。

2010年9月26日里親さんから送られてきた写真


左が当時私が飼ってたジャニス。右は里親さんちの先住猫さん。なんとそっくりな柄!笑

先住猫さんは実は15歳超えの高齢猫で、溺愛していた里親さんが、もし死んだらペットロスが激しいなぁと私の友人にずっと話してて、そんな時ジャニスの里親を探したいという私の話を聞いて、すぐ間を取り持ってくれたのだ。先住猫と同じ柄のジャニスを引き取ることをすごく喜んでくれて、しかもジャニスはすぐ先住猫さんと仲良くなることができた。

報告を聞いて、本当に安堵したなぁ。

台湾に来た頃のマコ。凛々しくて若いなぁ。
いつも出窓で外を眺めてママの帰りを待っていた。なぜか私がチャイムを鳴らす前に玄関で待ち受けてたなぁ。


それから私はマコファーストで暮らす決心をした。だから他の猫を飼おうと思ったことはその後一度もなかった。

引っ越し先の家は日本のマンションよりもさらに狭くなった上に知らない男(夫)と同居だし、しかも西陽のきつい窓にしか彼女の居場所はなく、冷たいタイルの床が本当に好きじゃないみたいで、ストレスの関係かお腹の毛がごっそり抜けたんだよなぁ。(マコの禿げ話は夫といつも懐かしく話している。)

腹の毛が禿げまくるストレスマックスなマコ(2016年6月19日撮影)


それでもマコは我慢強い子なので文句一つ言わずに暮らしてくれてたけど、だんだん夫も私も家が狭くてストレスが溜まるようになり、

このままだと夫もマコも私もみんなストレスでおかしくなっちゃうかも〜と思い、広い家に引っ越すことを決心し、2016年の8月末に今の家に越してきた。

(2016年9月11日撮影)引っ越してたった2週間で腹毛が戻って元気になったマコ。


それからマコも夫もみるみる元気になっていった。夫とマコの距離がすごい縮まったのも引っ越してからなので最近だ。

それから私は会社を清算して、その後すぐ夫もお店を畳み、この2年半は2人と1匹ベッタリと一緒にいられて本当に幸せでした。

朝昼はわたし、夜はパパにべったりだったなぁ。


実は今週末から取引先企業様からの招待で日本出張が入ってたんですが、金曜の夜から突然ふらつきがひどくなり、ご飯を食べたがらなくなったので、ちょっと危ないなぁと思い、申し訳なかったのですが急遽出張を取りやめさせてもらった。

それからすっごい勢いで体力が落ちていき、ご飯どころか水も飲まなくなり、、日曜日の夜には完全にわたしも決心せざるを得なかった。

日曜日の朝。もう自力では立てなくなっていた。最後まで立派でした。



突然すぎて泣きじゃくってオロオロするばかりの私を心配するかのように、最後まで辛い顔も痛い顔もせずにジッと耐えていた。私が疲れ切ってしまうのを心配したのか、寝ていいんだよと言われたようで、ベットでウトウトしてたら寝てしまった。

月曜日の朝7時、いつものように目覚ましが鳴った途端、マコが最後の力を振り絞ってニャーーーと鳴いてくれた。

夫と私がマコのところに集まったら、おしっこを漏らしちゃったようで、(そんなこと初めてでした)レンジで温めたタオルで身体を拭いてあげたら、しゃっくりのような痙攣を起こし始めて、だんだんと息が小さくなっていった。

夫と私でマコの手を取り合って、『頑張らなくていいよ〜、怖くないよ〜、最後までちゃんと付いててあげるよ〜、見守ってるから行っていいよ〜』って泣きながらマコに伝えたら、本当に眠るように静かに息を引き取っていった。

今目の前に彼女がいないのが本当に信じられないし、つい探してマコ〜って声が出ちゃうんだけど、仕方ないね。

彼女を昨日荼毘に付しました。

そして、夫婦でその後話し合って決めたのは、『彼女を連れて日本に帰ろう』ってことでした。

去年の9月、体調が悪くて病院に連れていった時、もう心臓も弱ってるし腹水も溜まってるし、何しろ足腰が弱って排泄にも問題が出ていると言われ、日本帰国のための狂犬病注射も、、、もう必要ないんじゃないですか?と言われて諦めたのだ。

だってもう飛行機に乗せたら心臓止まるよ!って言われたようなもので、その後は夫と【中国が侵攻してきたらどおする?】問題でもずっと話し合いを続けてきて、結論は夫婦でマコが死ぬまで一緒に台北で暮らす!ってことだった。

だから、マコがそんなことも全てお見通しで、心配をかけないようにしてくれたのかもしれません。

マコがいないとこの家は広すぎるし寒すぎて仕方ありません。49日まできちんと彼女を供養して、彼女の遺骨を持って、本帰国する決意を固めました。

台湾の思い出は『マコとの生活』一色でした。だからそろそろ終止符を打つ時が来たんだと思います。

いつもブログを読んでいただいてありがとうございます。

そして、マコファンの皆様、ずっと応援してくださって本当にありがとうございました。


新しいインスタグラム
@miko_wardrobe

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コメント

  1. kou より:

    突然のことでとても驚きました。
    仲良しのご夫婦の隣に、美味しいお料理の側に、おしゃれなお部屋の何処かに、いつもマコちゃんの気配を感じていたので本当に本当に寂しいです。あんなに元気に若々しかったのに、このタイミングで天に旅立ったのも何か意味があるのでしょうね。本当に長い期間人生を共にされたmikoさんのご心中はいかばかりかとお察し申し上げます。来世でもまたきっと巡り会えますように。

    • miko より:

      kouさん〜〜〜!お久しぶりです。
      突然お店閉めちゃってごめんなさい
      確か猫ちゃん飼ってますよね?
      いや〜ペットロスってきついです。なんか腕もぎ取られた感じです。
      でも夫がいてよかった。一人じゃ耐えられなかったです。

  2. いっこいっこ より:

    mikoさんとマコさんの出会いからしばしのお別れまで、教えてくださってありがとうございました。
    きっとまたいつかの世で二人は出会うだろうし、なんなら今までだって幾度も同じ時を過ごした魂だったんだなと、そう思います。
    じゃないと公園でたまたま出会って、しかも翌日再会できてさらにおうちに連れて帰れるなんてできないですよ。

    最近のマコさんの姿がうちの老犬の最期の頃によく似てきていて、いつかわからないいけどそう遠くないいつか、お別れの時がくるんだろうなと心の準備をしてましたが、最期もマコさんあっぱれでした。

    お互いに悔いなくお別れが言えたんですね。よかった。

    きっと悲しみより寂しさのほうが強いんじゃないかなって思ってます。
    でも寂しいのは仕方ないですよ。だってずっとずっと一緒にいたかったんですもん。なのでこれからもずっと楽しかった思い出を折々にふれ思い出してあげてくださいね。

    マコさんのご冥福と、なるだけ早い再会がかなうことをお祈りいたします。

    本帰国の決定(ひそかにショック、、)も含め、ものすごい切り替りのタイミングですね。

    • いっこいっこ より:

      なんか最後の一文がすごい唐突感。消したつもりが残ってました(汗)。

    • miko より:

      すごい唐突でごめんなさい〜〜。でもずっと悩んでたモヤモヤが言語化できてスッキリ整理できました。
      そして夫婦同じ同意見で問題なく同じ方向に進めるので、、、マコが導いてくれてるんだと感じました。
      台湾はすごく良いんですよ!マジですごくいい〜〜〜
      でも帰りたいって気持ちがすごく強かったから決心つきました。
      それについてはおいおいブログに書きたいと思います。
      乞うご期待!(なんや!その終わり方!)

      • いっこいっこ より:

        ぜひぜひ聞きたい。楽しみです。

        「〇〇したい」っていう気持ちに従うのが一番ですよね。
        逆に言うと、台湾での挑戦はひと段落ついたからこそ、帰りたい(次の場所に行きたい)って思えたのかも。
        何にしても悔いなく、やりたいことをやりたいようにやる、ってことがストレスからの解放ですよね。

        • miko より:

          そうかもしれません。挑戦、失敗だったかな?笑
          そしていつもなぜか最後はうまくまとまっちゃうので、今回の帰国もそうなることを期待して
          またまとめられる時間があったら記事にまとめます。
          ではお会いできる日までダイエット頑張ってください〜!そこ?

  3. EIKO より:

    mikoさん、お久しぶりです。
    マコちゃんの旅立ちは大変ショックでした。
    と同時この緊迫した台湾情勢の最中、mikoさんご夫婦はマコちゃんに守られ導かれているのは間違いないと思いました。

    台湾ライフの心の拠り所であったmikoさんのブログ、台湾撤収と聞いて放心極まりないですが(汗、 これで一区切りできたのではないかと思っております。

    本帰国まで慌ただしいと存じますが、お体に気をつけて、無理なきようブログの方待っております!

    • miko より:

      お久しぶりです!コメントありがとうございます。
      そうなんです。体調は良くなかったのですが、割と突然で私たちも受け入れるのに苦労しました。
      台湾ライフの拠り所、本当にそんな感じだったんです。だからこの家にいるのが結構辛いです。
      でもこれからのことを考えると楽しみしかないんです。やっぱりマコが贈ってくれた時間だと思います。
      何からやっていくか考えているだけで大変なんですけど(汗)頑張って帰国したいと思います!
      いつも読んでいただきありがとうございます。

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