資金移動とリスク回避。

シニアライフ研究

ご無沙汰しております。mikoです〜。日本に本帰国してあっという間に5ヶ月経ちました。

だいぶブログが開いちゃったので何を書いたらいいかわからず、、、開けては閉じて、開けては閉じてをここ数日繰り返しています。

と言いますのは、多分こちらのブログを読んでいる方は相当台湾と関係の深い方が多いと思うので、私が発言する内容によっては心がゾワゾワしてしまうかも、、、とか考えすぎてしまっています。

あ、ここでまた手が止まった。。。笑

ということで、とりあえずここ最近私がやっていること、感じることなどを書き留めておこうと思う。


私は今年52歳(夫は58歳)。周りで親の看取りが増えています。先週も高校の同級生のお父様がご逝去されました。そんな中でよく、友人たちと会うと必ず両親の問題について話すことが多くなりました。

先週実家に持って行ったお土産はうるめいわし。こんなんが大好きな父。


私もなるべく会えるうちにたくさん会おうと思ってて、日本に帰ってからは2週間に1度は必ずお土産を持って実家に顔を出しています。その際に少しづつ断捨離の話をしたり、お手伝いと称して不要なものを2階から1階に下げる活動をしているのですが(笑)それが功を奏してか私がいない時にも母は少しづつ身辺整理を始めました。

それでも子供部屋は自分の物じゃないんで億劫ですよね。全部捨てて構わないよと伝えていますが、どれを捨てていいかわからない。だから、今度じっくり腰を据えて整理しに来るね、と伝えています。皆さんのご実家はどうですか?

若かりし頃ヨーロッパ1ヶ月横断をした時にスペインの美術館で買ったゲルニカのレプリカ。額装して部屋に30年飾ったままでした。そろそろ捨てようと思って1階に下ろしました。なんでこんな不気味な絵を部屋に飾ってたのか今じゃ不明。。。。


そんな年老いていく両親を見てて、私だってもしかしたら明日ポックリ倒れて死んでしまうかも?というふうに考え始めました。万が一そうなったら、周りの人は私のパソコンすら開けれないし、ましてや台湾に置きっぱなしのお金を動かすことなんてできないんじゃないかと。

そこでようやく重い腰を上げて、よし!完全撤退だ!!!と決心がつきました。これは9月初旬の最近のことなんだけどね。

まずは株や債券、投資信託などをタイミングなど計らず一気に全て売っぱらって現金化しました。タラレバで考えていると、いつまで経っても動かせなくなるのでね。そして銀行に預けている定期預金も満期が近いものだけは満期解約の予約設定して、満期が遠いものは途中だろうと全部ストップさせて、解約手続き。

さらには現金化できたものから日本の口座に移動移動。。。とチマチマやってたら、なんとハマスvsイスラエルの衝撃的な映像が目に飛び込んできて。。。やっぱり完全撤退を決心して良かったんだと胸を撫で下ろしています。ってまだ終わってないけど😅

と言いますのも、台湾は法律で個人だと1日たった50万台湾ドル相当の外貨しか海外に振り込みできないんです!ビビビびっくりだよね?日本の不動産をバンバン買ってる富裕層の人たちはどうやって資金を動かしてるんでしょ?まさかクレカで買ったりしてるんですかね?🤣ほんと教えてほしいわ。

ということで、ちまちまチマチマ日本への振り込みをネット申請してて、あまりにも資金移動の回数が激しいからか銀行に目をつけられたのか毎日電話が鳴るんです。理由を説明してくださいって。笑

自分のお金をどうしようと勝手でしょ?と思うんだけど、まぁ国を跨ぐので仕方ないかと、いちいち説明しなくちゃいけないことに。やっぱりこんなの私がポックリ逝っちゃったら夫が動かすなんて絶対無理ゲーでしょうね。

しかしここまで読んで「そんな焦って今やる必要ある??」って思う人もいると思うんだけど、リスク回避って遅すぎるはあるけど早すぎるはないんです。それに、今後本当に世界情勢がどうなるかなんて誰にもわからない。だから、今やるべきだと決心しました。

一つ例え話を。

台北に住んでいた時、近所に青田七六という日本統治時代に建った、日本家屋と西洋建築を合わせたようなおしゃれなカフェがあるんですよ。



昔行った時のブログ。



このエリアは昔、昭和町という名前がついていて、近くに台湾大学(旧帝大)があることもあって、当時このエリアは日本から招聘された大学教授やその家族たちが住む社宅として発展しました。このお屋敷も旧帝大の大学教授が自ら設計して建てて住んでいたお屋敷。そして日本が台湾を去るときに、この家族はそのまま財産(家屋や家財)を置いて日本に帰還しているんですよ。

そのまま全て置いて。

新しい家主は同じく旧帝大から台湾大学に変わったのち、地質学を研究していた馬廷英教授(遼寧省出身)。

ということで、単に昭和レトロ〜とかおしゃれ〜とかじゃなく、時代に翻弄された建物でもあるんですね。

リスク回避能力は元々人間に備わっていた能力ではなくて、後天的に身につける能力だと思います。特にどんな人が高いかと言われたら、ダントツ海外生活を経験した人ほど高いと言えるでしょう。

なぜなら移動が多い人ほどいろんなリスクに晒されることを身をもって知っているからです。だから、一生生まれた街から出ずに生きていく人よりもよっぽど危機意識は高くなるはずです。

それなのにもし今台湾に住んでて、周りから心配されるたびにうんざりだよ〜何もあるわけないだろ〜と言っている人がいれば、それはかなりやばい。現状維持バイアスがかかってますし、メタ認知能力も低くなってます。

周りで(特に欧米から来ている駐在員など)早々に撤退を進めていないかなど、常にアンテナを張っておいた方がいいですし、お子さんがいらっしゃるご家庭では、備蓄品のチェック(なぜなら島国ですので流通を止められたらおしまいです)それとできれば常に家族分のエアーチケット(軍用飛行場ではない桃園空港発着便、日程変更できる日系航空会社のチケット。なぜなら台湾人も殺到しますからね。)&パスポートは自分自身でしっかりもっておく方がいいでしょうね。パスポートの期限も6ヶ月以上あるように余裕を持ってチェックチェック。もし何かあった場合の家族間の連絡方法やあらゆるパスワード、実家だけではなく親戚の連絡先などもシェアする必要があります。

備えあれば憂いなしです。


実家の猫。



ということで、親の断捨離話からかなり脱線してしまいましたが(しかも考えすぎかもしれませんが)皆様に何事もないことを願っています。

miko





コメント

  1. いっこいっこ より:

    mikoさん、お久しぶりです~~~。

    そう、私この間ふと「そういえばmikoさん資金移動どうしたんだろ?」って思い出してたんですよ~。

    そして9月のアクション、あっぱれですね。
    米国株、ドル円、元円。どれをとっても決済するには最適なタイミングだったのではと思います。さすがです。

    私も先ほど割とまとまった額のドルを円に替えました。
    為替の行方は分かりませんが、少なくとも私が1年前ドル転したレートからそこそこ稼いでくれましたし、またその当時のレートより円高になったらドルを取得しようかなって思ってます。

    アメリカも盤石ではないですからね。。。

    何が正解かわからないけど、今感じている「不安」や「やったほうがよくない?」って思ってることは潰していかないと、あとあと「あ~~~。あの時なんでしなかったんだろ。。。」って思うのが一番嫌です、私も。

    なので、

    >リスク回避って遅すぎるはあるけど早すぎるはないんです

    これ、金言ですね。家宝にしますw

    両親のこと。
    これも、「わかるわ~~」です。
    なんと実家の父が急に痴呆が進み「数週間前フツーに車運転してた人が体も脳もそんな急に衰えるの??」って家族一同驚いてるところです。
    9月に帰国したときは進みゆく老いの中で普通に生活していたのに、、、。

    いやぁほんと、そういうお年頃なのか、はたまた別の要因なのか私の周りも親御さんが不調な方、多いです。
    こちらも、「あ~、あの時、、、」って思わずに済むよう、やれることはやっとかなくちゃですね。

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